冬にうれしい「生姜」の栄養と効果
寒さが深まる12月、体の冷えや肩こり、なんとなくの不調を感じやすい季節です。そんな時期にぜひ取り入れたい食材が「生姜」。古くから薬膳でも使われてきた生姜には、体を整える成分が豊富に含まれています。今回は、栄養士の視点から、生姜の栄養価や健康効果についてご紹介します。
■ 生姜に含まれる主な成分と働き
● ジンゲロール
生の生姜に多く含まれる辛味成分です。
・抗菌作用
・血行促進
・発汗作用
などに関わり、体を温める働きをサポートします。特に「冷えを始めた初期」に取り入れると効果が期待できます。
● ショウガオール
生姜を加熱したり乾燥させることで、ジンゲロールが変化して生まれる成分です。
・深部体温を上げる
・血流改善
・胃腸の働きをサポート
など、体の“内側”から温めてくれるのが特徴です。冷え性が気になる方や、寒い季節のケアにおすすめの成分です。
● ジンゲロン
ショウガオールと同じく、加熱過程で増える香り成分です。
抗炎症作用があるといわれ、喉の違和感や風邪気味のときに取り入れると良いとされています。
● ビタミン・ミネラル類
生姜には多くはありませんが、体の代謝に必要な
・カリウム
・マグネシウム
・ビタミンB群
が含まれており、むくみ対策や代謝アップにも役立ちます。
■ 生姜がもたらす健康効果
1. 体を温める(温熱効果)
加熱した生姜は、ショウガオールが増えるため、血流が良くなり深部体温を上げます。身体が温まることで、冷えによる不調、肩こり、むくみの軽減が期待できます。
2. 胃腸の働きを整える
生姜には消化酵素の分泌を促す作用があり、胃のもたれや食欲不振の改善に役立ちます。食べ過ぎが気になる年末にもおすすめです。
3. 風邪予防に役立つ
血流を促し体温を上げるだけでなく、抗菌・抗ウイルス作用を持つ成分が含まれているため、風邪をひきやすい時期の体調管理にも適しています。
4. 抗炎症作用
関節の痛み、喉の炎症、軽い咳など、炎症性の不調にも穏やかに働きかける成分が含まれています。
■ 生姜を効果的に取り入れるポイント
● 「温めたい」時は加熱して
ショウガオールは加熱で増えるため、
・生姜湯
・スープ
・煮物
・紅茶
などの“温かい料理や飲み物”に取り入れると、体をしっかり温めてくれます。
● 「さっぱりしたい」時は生のままで
ジンゲロールの効果をいかしたい時は、
・薬味
・サラダ
・冷奴
など、“生のまま”使うのがおすすめです。
● 食べすぎには注意
刺激が強い食材のため、胃が弱い方は少量から試すのが安心です。
■ まとめ
生姜は、寒い季節の体調管理にぴったりの食材です。温める・整える・守る、といった働きを持ち、日々の食事に少し取り入れるだけで、体が軽く感じられることもあります。
冬の食卓に、生姜のやさしい力をぜひ活用してみてください。
