天王山淵富院正光寺は、浄土宗第三祖記主禅師良忠上人を開山上人、石渡民部少輔保親氏を開基として、鎌倉時代(およそ800年前)に建てられた由緒あるお寺です。
その後衰退してしまいましたが、慶長7年(1602)小田切将監重好氏と眞譽龍湛上人によって現在の地に転地後、再建され、重好氏の法号によって正光寺と改められました。
正光寺は現在の住職で29世目(平成24年現在)を迎えますが、これは眞譽龍湛上人を中興開山第1世として数えたものです。
本尊の阿弥陀如来は高さ70cmほどの座像で、春日仏師の作であると伝えられており、観音堂に安置されている正観音は頼朝公守本尊といわれ行基の作であると伝えられていますが、いずれもさだかではありません。また、境内には十二支堂と第26世轉譽栄純上人の代につくられた10mほどある岩淵世継大観音(安産子育観音)、日清戦争戦没者、慰霊碑並地蔵尊、水子地蔵尊、筆塚などがあります。
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