葬儀のご相談

正光寺の葬儀

なぜお葬式をするのでしょうか。それは、故人様が自分のことをしっかりと見守っていてくれるようにするため、それを拠り所としてこれからの人生を一生懸命に生きていくため、最期は同じ極楽浄土にお迎え頂くべくお念仏を称えるため、この3つのためにお葬式をするのです。

亡くなった人は、所縁ある私たちのことを見守っていてくれます。絶対に見守ってくれるのです。その拠り所となるのはなにか、それは私たちが持っている故人様に対するたくさんの記憶です。

現代のお葬式では式場に遺影が飾られます。しかし、その写真があろうともなかろうとも、私たちは故人様のご尊顔を目の前に観ることができます。そして、そこから発せられる言葉を聞くことができます。正確には再構成できるというべきでしょう。それは、記憶を拠り所としています。

通夜は「夜を通す」と書きます。なぜ夜を通すのでしょうか。それは故人様の生前の事どもを語り合うためです。なぜ故人様のことを語り合うのでしょうか。それは、自分だけでは思い出せない故人様の記憶を呼び起こすためです。自分が知らなかった故人様のことを他の人から聞いて思い出となる記憶を増やすためです。通夜で故人様のことを語り合うことによって私たちは故人様からより強く見守ってもらうことができるのです。だから、通夜で故人様のことを語り合うのです。

私たちは、故人様が見守っていてくれるという事を拠り所として、これからの人生を一生懸命に生きていくだけです。そして、いつかは死にます。絶対に死にます。死んだらどうなるか。極楽浄土に往きます。極楽浄土とは何か。それは経典に書いてあります。

しかし、私たちにとって経典にどのように書いてあるかは、あまり大きな問題ではありません。私たちが一生懸命経典を読んだところで理解が及ばないからです。

大切な事は、間違いなく極楽浄土は西の彼方にあるということ、そこは素晴らしい所であるということ、大切な先人たちはそこで元気に私たちの事を見守っていてくれているということ、私たちも最期は同じ極楽浄土にお迎え頂けるということ。それだけです。それ以上である必要もなければ、それ以下であっても困ります。

もはやこれは理屈ではありません。浪漫です。私たちは幸いなことに、そういう風に考えることができる能力を持っています。それは、これからの人生を一生懸命生きていく上で力になります。そう考える方が都合が良いと言っても構わない。

突き詰めると私たち人間は、生まれて一生懸命生きて死ぬ。それだけです。その過程にある一生懸命生きるところで右往左往しているのが今の私たちの有様です。

少しでも右往左往した現状をよくするために仏様、故人様と向き合って内観(内省)をし、より良い人生を歩み続けていくことが大切です。

お葬式では、

1、故人様の冥福をお祈りすること

2、内観をしてこれからの人生を一生懸命生きていく決意をすること

3、最期は同じ極楽浄土にお迎え頂けるように祈ること

上記3つのためにお念仏をお称えします。なぜ、念仏を称えるのか。それは、上記3つを満たすものであることは言うを待たずですが、最も重要な理由は、極楽浄土に往くための切符だからです。

電車に乗るにも飛行機に乗るにも切符が必要です。極楽浄土に往くための切符は何か、それはお念仏を称えることです。だからお念仏を称えるのです。

お念仏を称える価値を理解すれば、すべての事どもは解決するのです。そのことを理解するための重要な機会のひとつがお葬式なのです。

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TEL: 03-3901-2017
MAIL: houji@sk-j.or.jp

葬式のお布施について

 布施には大きく分けて3つあります。ひとつは財施。執着から離れることを目的とした行為です。ふたつは法施。正光寺では内観と念仏によって、ご先祖さまや仏さまと向き合い、自身を内観してこれからの人生を穏やかに生きていくこと、そして最期は極楽浄土に往生することを目的とします。みっつは無畏施。不安や怖れを取り除くことで、正光寺ではこれもまた内観と念仏をもって行います。

 その上で、布施とは「ありがとう」という感謝の気持ちです。布施をした人が「ありがとう」と言えることが布施なのです。 布施を受けた人は、布施そのものではなく、それによって社会に貢献させてもらえることに対して「ありがとう」と言えることが布施なのです。だから、布施はもらうものではなく、預かるものなのです。

 布施はそれ以上でもなければそれ以下でもありません。しかし、不完全な人間である私たちは、布施が社会に役に立っている事を少しは実感したいと欲してしまいます。ある程度は仕方のないことです。度を過ぎない限りは良いのではないかと思います。

自身の布施が社会の役に立っていることを感じることは必ずしも悪いことではありません。「布施を有効に活用してくれてありがとう」と心から思えるからです。

 正光寺では、お預かりした布施を、内観と念仏を行うための環境整備および、内観と念仏へと向かうための付帯活動に使用します。その活動によって、正光寺から布施を享受した人たちは、その布施を社会へ循環させていくのです。

●葬式の財施(目安)●
檀 家:600,000円(代々、先祖とお寺を守っておられる方々です)
浄 苑:500,000円(管理費を多く収めてくださっています)
永代墓:300,000円(墓地に広さを求めない方々です)
納骨堂:400,000円(墓地を求めない方々です)
一 般:300,000円(埋葬施設がない方々です)
※お経料、戒名料をはじめとする○○料といったものはありません。葬式とという儀式に際して収めるお布施の総額とご理解ください。原則院号はお付けしておりませんので、必要な場合はご相談ください。他にお飾り物などもご用意されています。

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