【6月】正光寺「月例供養会」報告 ― 念仏と内観で心を整えるひととき ―

●供養と内観のための月例供養会

正光寺の月例供養会は、その名の通り、あらゆる供養を合同でお勤めするための定期的な儀式です。

正光寺は念仏道場として、「何をするにもまずは念仏を称える」ことを大切にしています。そして、念仏を称えながら日々を心穏やかに過ごすために内観(内省)することを重視しています。

この月例供養会は、供養を希望される方だけでなく、念仏や内観に関心をお持ちの檀家様や一般の方も参加できる開かれた儀式です。幅広い目的や想いをお持ちの方が参加できるのです。

●供養のかたちと、その意義

月例供養会では、卒塔婆供養、位牌開眼供養、針供養、人形供養、縁起物供養など、「供養」と名の付くものは一通り対応いたします。供養の対象となるものをしっかりと想い、大切にしていた自身の心(魂)と向き合うことによって、私たちは自然と自分自身をも振り返る時間を持つことができます。

供養は本来、対象を慰めるだけでなく、「これからの人生を穏やかに過ごし、やがては極楽浄土へと導かれるよう念仏を称える」という願いを込める儀式です。だからこそ、供養の際には立ち会うことが大切になります。

もちろん、特段供養するものがない方でも大歓迎です。“自分自身を見つめ直したい”“心を整えたい”という思いがある方は、どうぞお気軽にご参加ください。

●参加しやすい仕組み

月例供養会は合同の儀式のため、ご希望の方が一堂に集まってお勤めをいたします。一方で、参加が難しいけれど供養だけ依頼されたい場合にも対応していますので、遠慮なくご相談ください。

また、この儀式はお檀家様だけに限らず、広く一般の方にもご利用いただけます。気軽にお問い合わせいただき、いつでもご参加ください。

●6月の供養会

仏壇供養というのは、本来その中にお祀りしている御本尊位牌のみを供養します。しかし、日本人は昔から八百万の神々を大切にしてきました。アニミズムと同様に、そこには魂が宿っていると考えているのです。

「魂」というものがいったいどういった存在なのか、私は明確に答えることができません。推測するに、あらゆるものに宿っている「魂」とは、それを大切にしてきた人の記憶ではないかと考えています。

苦しい時も楽しい時も、その人は仏壇と向き合って今日まで頑張ってきたのでしょう。役目を終えることになる今、仏壇に宿る「神」という自分自身の記憶と向き合い、内観してこれからの人生を一生懸命に生きていく。それが本尊や位牌ばかりでなく、仏壇も供養するということなのだと考えています。

供養された方の人生が穏やかであることを祈念して内観し念仏をお称えしました。

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