住職より～9月の写経会を終えて

仏事

阿弥陀堂

遍照殿

和合の墓地

世継道

かわら板

2023年9月4日

称号十念

9月の写経会を無事厳修いたしました。

写経会では単に文字をきれいに書くことではなく、心を静めたり、内省したりすることだとが重要で、正光寺の写経会ではとくに念仏を称えた上で写経にのぞむことが最も大切であることをお話しました。

今回の写経会では、なぜ念仏をお称えするのかについてお話をしました。それはほかでもない、人生をしっかり生き抜いた最期に間違いなく極楽浄土へお迎え頂くためです。また、念仏は万徳所帰といって、たくさんの功徳がつまっているとされています。写経会を始める前にお称えすることは、とても価値があるのです。

次回は、内省している私達自身の有り様、そして写経会を継続して行うことの意義についてお話ししようと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

合掌

浄土宗ではお念仏にはあらゆる功徳がおさめられている、と考えられています。

私たちはいつかこの世を去るわけですが、

生きているあいだお念仏を称え内省することで、最期は皆、極楽浄土へ向かえるのです。

法然上人もこんな言葉を残されています。

「生けらば念仏の功つもり　死なば浄土へまいりなん　とてもかくてもこの身には　思い煩うことぞ無き　と思いぬれば　死生共に煩いなし」

生きていると大変なことがたくさんありますが、常に自分を省みて

いつか死を迎えるとき、私たちがまた極楽浄土で再会できるなら、なんだか明日もがんばれそうですね。

法話のあと住職より読経いたしまして、最後は、みなさんと一緒にお念仏を称えました。

みなさん心を落ち着かせ、集中することができたご様子でした。